WGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)と「歴史戦」
商品情報
WGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)と「歴史戦」

「日本人の道徳」を取り戻す

髙橋 史朗 著

四六判・上製 323頁

ISBNコード:978-4-89639-265-4

商品説明

国民道徳はこうして破壊された!
終戦前から準備されていた日本人洗脳計画。近年公開された機密文書等、最新の調査研究に基づき、WGIPの源流と策定経緯を解き明かす。「世界の記憶」をめぐる攻防についても詳述。

 

 

★著者からのメッセージ

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【主な内容】
序 章 在外文書調査研究の旅へ
初心の場所へ
複眼的研究の誓い
ヴァイニング夫人の機密文書
旅先での出会い
第一章 「伝統的軍国主義」という共同幻想
発見された岸本英夫日記
はめ込まれた「義眼」
「文明の衝突」に屈しない力
日本人の「国民性」のとんでもない誤解
「日本人の性格構造」分析会議
偏見のプロパガンダが事実になるとき――戦後史を研究する意味

第二章 ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラムの策定経緯
戦争犯罪キャンペーンの始まり
日本に浸透した占領軍の価値観
日本人洗脳計画(WGIP)の原点
ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラムの源流
米「初期の対日方針」から「日本人の再方向づけ」へ
対日心理作戦との連続性――フェラーズとスミスの文書
「太平洋戦争史」と「南京大虐殺プロパガンダ」との接点

第三章 ベネディクトとミアーズの比較考察
日本研究の態度
ミアーズへの冷評
「公平な正義」とは何か
日本文化論『武士の娘』が解いた〝誤解〟

第四章 天皇の「人間宣言」をめぐる攻防
新資料で浮かび上がる〝攻防〟
伝統精神尊重の原点を明示した昭和天皇

第五章 アメリカにおける「歴史戦」
アメリカで本格化する中韓の日本叩き
朝日誤報の国際的影響とIWG報告書
嘘は反論しなければ真実となる
慰安婦碑設置に見る米国・反日包囲網の実態
真実なき議論に塗り固められ、狭まる反日包囲網
アメリカに広がる日本人差別の実害

第六章 ユネスコにおける「歴史戦」
冤罪裁判史料が「世界の記憶」に
和訳されない史料が国際論争の論拠に
大失態の日本外交――中国の政治宣伝が世界記憶遺産に
「秘密作戦」に一杯食わされた日本外交――歴史的敗北を繰り返すな
歴史的対立を打開する交響的創造――包括的視点で事実の提示と確認に徹する

終 章 ユネスコ「世界の記憶」の最新動向に関する一考察
第二〇一回ユネスコ執行委員会文書(国際諮問委員会進捗報告書)
申請案件への予備的勧告と応答――「政治的案件」に対する二重基準
共同申請文書の三分類の問題点
ユネスコ憲章と米議会調査報告書
共同申請文書の具体的問題点
共同申請の技術的問題点

【著者略歴】
髙橋 史朗(たかはし しろう)

昭和25年(1950)、兵庫県に生まれる。早稲田大学大学院修了後、米国スタンフォード大学フーバー研究所客員研究員、明星大学教授、臨時教育審議会専門委員(政府委嘱)、国際学校研究委員会委員(文部省委嘱)、青少年健全育成調査研究委員会座長(自治省委嘱)、埼玉県教育委員長等を経て、現在、公益財団法人モラロジー研究所教授、麗澤大学大学院特任教授、一般財団法人親学推進協会会長、男女共同参画会議議員(政府委嘱)、日本仏教教育学会・日本家庭教育学会常任理事を務める。著書に『検証・戦後教育』『感性を活かすホリスティック教育』『脳科学から見た日本の伝統的子育て』(以上、モラロジー研究所)、『日本が二度と立ち上がれないようにアメリカが占領期に行ったこと』(致知出版社)等がある。

☆関連書籍はこちら。
『日本文化と感性教育―歴史教科書問題の本質』(高橋 史朗 著)

『検証・戦後教育―日本人も知らなかった戦後50年の原点』

『親学のすすめ』(親学会 編/高橋 史朗 監修)

『続・親学のすすめ』(親学会 編/高橋 史朗 監修)

『家庭で教えること 学校で学ぶこと』(山極 隆・高橋 史朗・宮田 正義・竹政 幸雄 共著)

お客様の声

岡島 実様(弁護士・元日弁連人権擁護委員会副委員長)より

本書が伝えようとしているのは、「WGIP」という、戦後日本が担わされた巨大な課題の意義を正確に認識することと、それに研究者として立ち向かう著者の真摯な研究姿勢とである。ヴェノナ文書等の長らく非公開であった文書の公開・解読等によって1990年代以降大きく進展した占領史研究であるが、その先駆者として大きな貢献を果たしてきたのが著者であり、著者の誠実な研究態度が、その後の多くの事実の解明を導いてきたと言えるだろう。(『歴史認識問題研究』第5号掲載の書評より)

渡辺利夫様(拓殖大学学事顧問)より

江藤淳先生の『閉された言語空間』に強い衝撃を受け、その後、私もWGIPに関心をもちつづけてきましたが、本書によってWGIPの細部にいたる全体像が明らかになり、ようやく “そうだったのか” の感を強くしました。WGIPを拡大再生産したのが、まぎれもなく日本人であることを私どもは、つねに自覚しておかなくてはなりません。

岡田幹彦様(日本政策研究センター主任研究員)より

著者夫妻の30余年間に亘るアメリカを駆けめぐっての調査研究に深く感動するとともに頭が下がります。今日までわが国を呪縛し続ける日本人の精神的武装解除を目的とするWGIPの思想的・実践的源流を明らかにする本書の出版により、必ずや日本人は早急に覚醒してゆくに違いないと信じます。

ジェイソン・モーガン様(麗澤大学准教授)より

二十世紀の日本の歴史を理解したいと望む世界中の善意の人々は、どうしても高橋の著作を読む必要がある――まず最初は、この輝かしい本書、刺戟的な「WGIP と情報戦」からだ。

※「史実を世界に発信する会」のウェブサイトのPDF画像が別タブで開きます