自らを成長の「ストレッチゾーン」に置く

こんにちは。オンラインショップ「道徳の本屋さん」店長の佐野です。
私が「道徳の本屋さん」の店長を拝命したのは、ちょうど1年前の4月でした。それまで編集の仕事一本槍だったのですが、1年前に営業畑に移り、何のノウハウもないなか、マーケティングや営業などの仕事を、手探りで一つひとつ作ってきました。

生来、飽きっぽい私にとって、これまで経験してこなかった、まったく新しい仕事をこなしていくことは、大変でもありましたが、それ以上に新鮮で、やりがいがあり、自分自身の成長も感じられるものでした。この1年で得たものは、編集者としての最後の1年間よりも多かったのではないかと思うほどです。

ここで『モラルBIZ』第13号「新入社員とどう向き合う」から一節をご紹介します。
――経験学習の理論によると、学習者には3つのゾーンがあり、順に「コンフォートゾーン(快適空間)」「ストレッチゾーン(背伸び空間)」「パニックゾーン(混乱空間)」となります。
 仕事を続けていると、当初は苦労した案件も徐々にこなせるようになって精神的な余裕ができ、人間関係の不安も減って、居心地のよい「コンフォートゾーン」が続くようになります。一方で、そこは新たなチャレンジに乏しい、安定の世界。居心地に浸って長居すると、成長がストップする危険性があります。
 コンフォートゾーンを一歩でると、外は不安やストレスを感じる「ストレッチゾーン」。新たな職場、未知の仕事、知らない人との出会いなど。このゾーンは別名ラーニングゾーンとも言われ、大きな成長が期待できる領域とされています。
 成長のためにコンフォートゾーンを自ら抜け出すことが重要と頭で分かっても、人はつい安楽に流れるもの。そこにきっかけを与えてくれるのが、新しい仕事という存在です。思うように仕事ができず、自分の不足を感じて何かを学ぼうとしているとき、あなたはストレッチゾーンに立ち、まさに成長中なのです――

 この文章に出会ったとき、私は“元来、怠け者の私がこの1年間で曲がりなりにも成長できたと感じられたのは、慣れない仕事のすべてが「ストレッチゾーン」だったからなのかもしれないな”と思いました。オンラインショップ「道徳の本屋さん」は進化の途中です。私にとってこの仕事が「コンフォートゾーン」になるのは、まだまだ先のことだなと思うと、嬉しくもあり、「でも、それって全然成長できていないだけなのでは」とも思え、苦笑いをする今日このごろです。
 今年度も、自らを「ストレッチゾーン」に置き、成長していきたいと思います。

 

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