秋の夜長に思いを馳せる

こんにちは。オンラインショップ「道徳の本屋さん」店長の佐野です。
令和元年の下半期が始まりました。今月は22日に「即位礼正殿の儀」が執り行われます。

「即位礼正殿の儀」とは「御即位を公に宣明され、その御即位を内外の代表がお祝いする儀式」のことで、「天皇陛下の御即位を広く披露するための『即位の礼』が、10月22日(火)から31日(木)までの間、国の儀式として行われ」「200近い外国の元首・祝賀使節が参列」するそうです。
(「」内は、政府広報オンライン「天皇陛下の『即位の礼』に関するお知らせ」より)

今上陛下で126代を数える天皇の系譜。それは「世界最古の王家」という項目でギネスブックにも掲載されているそうです。世界では短いと数年から数十年、長くても数百年で栄枯盛衰を繰り返す国が多い中、日本は連綿と皇位が継承され、王朝が保持されてきました。

そのため、天皇陛下は「世界最古の王家」の長として、世界の国々から尊敬されています。そんな皇室がつむいできた歴史の重みに思いを馳せるとき、日本人としての誇りを感じずにはいられません。

そんなときに読みたくなるのが『歴代天皇の実像』(著:所 功)です。126代の皇位継承は必ずしも平穏のうちに続いてきたわけではありません。その永いの歴史の中で数々の断絶の危機があったそうです。それをどう乗り越えてきたのか――

本書では次のように述べています。「建国以来、歴代天皇の理想像」である「澄(す)める・統(す)べる至尊(しそん)※としての使命」「どのように自覚され実践してこられたか。主な事例を次項から順に紹介させていただこう」。その視点でまとめられた本書は、初代の神武天皇が掲げられた「建国の理想」から始まり、古代(大和時代)、上代(飛鳥・奈良・平安時代)、中世(鎌倉・南北朝・室町時代)、近世(安土桃山・江戸時代)、近現代(明治、大正、昭和、平成)と歴代天皇の中でも特に「澄める・統べる至尊としての使命」を実践され、皇統をつないでこられた天皇にスポットを当てられています。
※至尊:日本の人々を澄んだ清らかな心持ちにさせ、また全国民を一つにすべまとめることのできる尊貴な存在

そのほか「補論」として、上皇陛下までの125代が網羅された「歴代天皇の略伝」も掲載されており、125代の概要が分かるようになっています。この歴史的な皇位継承を身近に感じられる令和元年の秋。その夜長に「世界最古の王家」の歴史へ思いを馳せてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

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