育児のあれこれでうろたえる前に

こんにちは。オンラインショップ「道徳の本屋さん」店長の佐野です。

先日の台風では、日本各地で河川の氾濫がおこりました。被災された皆さまには心からお見舞い申し上げます。

 

私には8歳、5歳、2歳の子供がいます。父親になって8年もたつとだいぶ慣れてきますが、幼い子供は体調を崩しやすいもの。季節の変わり目になると、必ず誰かが熱を出します。夕方から夜の時間に発熱に気づくこともままあります。

 

経験が浅いころはそのたびに夜間診療してくれる病院に駆け込んでいましたが、最近は「朝まで様子を見よう」と言えるようになりました。それは経験によるものですが、できれば経験せずとも、スマートな対応ができるようになりたいものです。そんな時に参考にしたいのが『親になる前から学びたい 安心の子育て塾』(著:田下昌明)の「発熱の目的と意味」の一説です。

 

この節で、著者である小児科医の田下先生は次のように述べています。「子供のノドとか、気管とか、腸などにくっついた病原微生物はそこを生活の場として自分も生き、子孫をも増やそうとします。子供にとってみればそんなことをされては大変なので、その病原微生物を身体の外へ追い出さなくてはなりません」。そして、その方法として幼い子供は発熱するのが一番いい対処法というわけです。

 

「37度から3度上げて、40度にしたらどうでしょう。これならば当の本人は参ることなく、病原微生物に打撃を加えることができます。『急に熱が出てきた』と言って驚き、あわてる母親がたくさんいます」。しかし、それは「その子にとって『急に熱を出さなければならないワケがあった』のです」

 

私もそうでしたが、幼いわが子が急に発熱すると経験が少ない親御さんはあわてふためき、それが深夜でも「すぐに病院へ」となりがちです。上記の内容を事前に知っていれば、特別苦しそうでないかぎり、熱を出していること自体は危険でもなんでもなく、病原菌を追い出すために子供が頑張っているだけだと冷静に受け止められ、適切な処置もできるのではないでしょうか。

 

ちなみに本書には、このような育児に関する心がまえだけではなく、理想的な衣服や靴下等の身につけ方、便秘や肥満への対応、解熱剤の使い方、下痢の際の注意点などなど、初めて育児をすることで気になってくる細かな項目について、豊富な事例を挙げながら説明してくれています。まさに「親になる前から学びたい」1冊です。

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