天からの贈り物

こんにちは。オンラインショップ担当の望月です。
最近「Podcast(ポッドキャスト)」というアプリで、「飯田浩司のOK! Cozy up!」を聞いていると、モラロジー研究所による出版物のCMが流れ、たどると無料の見本誌をもらえます。ぜひ一度ご視聴をしてみてください。

先日、妊娠5か月目を迎えた私たち夫婦は、戌の日と大安が重なるいい日取りに、近隣の神社で安産祈願のご祈祷を受け、妊婦のお腹に巻く岩田帯をいただきました。その後、私の実家で両親と夕食会をしました。床の間や仏壇がある和室の部屋で、夕飯を食べ終え、くつろいでいたときのことです。床の間には、常に父の尊敬する先生が書かれた書の掛け軸が飾られ、その5文字の漢字で書かれた掛け軸を見て、

父「3番目の文字は何と読むのかなあ。きっと『超』えると読むと思うんだけど……」
私「いや、『飛』ぶという字じゃないかなあ……」

と二人で推測していました。この光景は、その和室で団欒する時によく見られることで、何度このやりとりを父としたかわからないほどです。しかし、今回はいつもと違って、わかっている字だけ(積徳?教善)で、スマートホンを使って検索してみることにしました。すると、この謎が解けたのです。

「胎教在積徳非教善」(胎教は徳を積ましむるに在り善を教うるに非ず)

上記は、その書を書いた先生の尊敬する廣池千九郎氏が著した『道徳科学の論文』9冊目の「最高道徳実行上の注意条件」の中のひとつにある言葉(格言)です。8文字ありますが、上の3文字を取った下の5文字「積徳非教善」、ここを父の先生はピックアップして、書をしたためたことがわかりました。父は「超」、私は「飛」と推測していましたが、正解は「非」でした。

ここで、『最高道徳の格言』にある「胎教は徳を積ましむるに在り善を教うるに非ず」から一節をご紹介します。

――胎教の重要性については、今日、医学的にも裏づけられるようになってきました。たとえば、胎児の聴覚は比較的に早い時期から働き出し、母体の内外の音を聞いているといわれます。母親の優しい語りかけはもちろん、家族の会話や夫婦げんかの声などにも反応しているのです。また、妊婦の日常の心づかいや感情は胎児に大きな影響を与えます。さらに妊娠中の夜ふかしや飲酒、喫煙は、胎児の心身の発達に重大な悪影響を与えることもわかってきました。
最高道徳では、まず妊婦自身が胎教の大切さを認識し、親としての責任を自覚するとともに、家族全員も温かい思いやりの心をもって十分な配慮を尽くすのです。たとえば妊婦に対してみだりに教訓したり、形式的な礼儀作法を強いるのではなく、妊婦自身がすすんで徳を積むように手助けするものです。(中略)
この時期に行なわれた胎教の成果は、のちに続く乳幼児期、児童期、青年期にも受け継がれていきます。そして、この胎教を実行する妊婦の道徳的な努力と、それを温かく見守り援助する家族の協力とは、互いに結合して新しい生命を生み、積善の家の基をつくり出すのです――

胎教の最中に、この謎が解けたのは、まさに必然だと思いました。また、この言葉と出合わせてくれたことに、天から贈り物をいただけたように、私たち夫婦と両親は感謝とうれしさが込み上げ、その日は素敵な夕食会となりました。

この教訓を生かして、残り6か月の胎教生活を、家族が一体となって、楽しく穏やかに過ごしていきたいと思う今日このごろです。

 

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