大掃除の「正しい」時期は?

 メリークリスマス! オンラインショップ「道徳の本屋さん」店長の佐野です。
今日はクリスマスですね。子供のころはプレゼントがもらえる幸せな日でしたが、子供が生まれてからは出費がかさむ辛い日になっています(笑)。少し気が早いですが、クリスマスが終わると年越しまで1週間。西洋のキリスト教のお祝いが終わると、途端に日本中が伝統的な年越しの雰囲気に包まれる不思議な1週間です。

年末、年越しと言えば、年越しそばや除夜の鐘などと共に、新年を迎えるための大掃除やおせち作りが欠かせません。最近では、おせちを買ってすませる世帯が約半数あるという話もあるようですが、皆様のご家庭はいかがでしょうか。私が幼いころ、実家では30日と大晦日にバタバタと大掃除とおせち作りをやっていた覚えがあります。

ここで『国民の祝日と日本の文化』(生方徹夫著)の一説をご紹介します。
――今は少なくなってしまいましたが、暮れの12月13日になると、各家で大掃除(煤払《すすばら》い)を行うことが多くなります。これは、かつてこの日には、必ず大掃除を行った名残です。近ごろはもっと遅く24、25日になる家もあります。この大掃除を、正月迎え、コトハジメ、エエコトハジメ、マツナラシなどと呼ぶ地域もあります。
煤払いには正月用の松を切るだけでなく、正月様を迎える最初の段階で、切ってきた笹竹や竿の先に葉や藁をつけたものを使います。今でも神社や寺院などでススハライとして伝えられています。この煤竹などは、小正月(1月15日)のどんど焼き(正月の松飾りや注連縄《しめなわ》、書き初めなどを持ち寄って燃やす行事)まで保存しておいて焼きました。これは単なる掃除というだけでなく、家屋を浄めるという心意が見られます――

この文章を読んでハッとしました。13日が大掃除の日だと書いてあります。それどころか「近ごろはもっと遅く24、25日になる家もあります」と。ところが、私が普通と思っていたのは30日。言うなれば、もっとも遅いタイミングの大掃除なのでしょう。ちょうど、クリスマスイブとクリスマスに掃除するのも、気ぜわしい気がします。本書の引用箇所を加味して、今年は30日よりも少し早めに大掃除に取り掛かってもいいのかなと思いました。

平成から令和に移り変わった今年も、あと1週間で終わりです。この1年間、オンラインショップ「道徳の本屋さん」をご利用いただきまして、誠にありがとうございました。これから迎える令和2年が皆様にとって、良い年となりますように。
(次回の更新は、令和2年1月8日の予定です)
 

「道徳の本屋さん」の手帳 セットには、『国民の祝日と日本の文化』が含まれています

 


【お知らせ】
スマートフォンの「Podcast(ポッドキャスト)」アプリでニッポン放送のラジオ番組「飯田浩司のOK! Cozy up!」を聞くと、モラロジー研究所による出版物のCMが流れます。ニッポン放送の同番組サイトから、当研究所のプレゼントサイトに飛べますので、ぜひ一度アクセスしてみてください。

 

にほんブログ村 本ブログ 本・読書情報へにほんブログ村「本・読書情報」に参加しています。