祖先へ新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
オンラインショップ担当の望月です。

私の家では毎年、年末年始に、家族全員が集まって、祖父母が眠るお墓へお参りに行きます。
両親と兄弟3人の夫婦、それに6人の甥っ子、姪っ子たちで行くので、乗用車3台使うという一大行事です。

毎年お参りに行くせいか、甥っ子や姪っ子もお墓参りの手順を自然と覚え、皆「我先に」とばかりに元気です。彼らにとっての曾祖父母も、こうして元気な姿を見た方が喜んでくれているのだろうなと勝手に思っています(もしかしたら、元気すぎる姿を見て、「場所をわきまえなさい」と怒っているかもしれませんが……)。

私たちのお墓があるお寺には、お堂に閻魔様が鎮座しており、お墓参りの最後に、そちらにもお参りに行きます。昔、甥っ子や姪っ子たちは、閻魔様を怖がり、そちらへ行くのを嫌がっていました。次兄の家族では、子供たちが何か悪いことをすると、「閻魔様に舌を抜かれるよ」と言って躾をしていたらしく、閻魔様の効果は絶大だったようです。しかし、今では、不思議と誰も怖がらなくなり、皆でお参りします。時の経過やそれぞれの成長を思うと感慨深いです。

ここで『ニューモラル 心を育てる言葉366日』7月15日‴祖先と心を通わせる‴をご紹介します。
――お墓や仏壇に向かって祖先に手を合わせるという光景は、長く受け継がれてきた日本人の慣習です。しかし、時代や社会が大きく変化する中では、従来と同じような形で祖先を祀っていくことは難しく感じられる場合もあるでしょう。
祖先を祀ることは、祖先のためだけでなく、今を生きている私たちにとっても大きな意味のあることです。仏壇やお墓といった具体的なものに向き合うことで、私たちは直接会ったことのない多くの祖先たちとの時代を超えた「つながり」を感じ、今、自分がここに存在することの意味を強く意識することができるのです。
祖先祭祀の形式は、時と共に変わっていく部分もありますが、何より大切なことは祖先を敬い、祖先に感謝するという気持ちを持ち続けることではないでしょうか。「祖先と心を通わせる」ということに意識を向けていきたいものです――

甥っ子や姪っ子たちは、曾祖父母のお墓の前で、何を思い両手を合わせているのかは知りません。けれども、時の経過や成長が、祖先を敬い、祖先に感謝することの大切さを自然と教えてくれるものと信じています。だって私自身がそのように育ったのですから。
 

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