いつもと違う風景――今年のヒトツバタゴ

 こんにちは。写真担当の高木です。
 当法人がある千葉県柏市のキャンパスには、東京ドーム10個分の面積に、約300種・1万5000本ほどの樹木があります。学生さんや訪れた方々からは四季折々の豊かな自然を感じながらリフレッシュができる、気持ちの良い環境と評判です。
 特に春から5月の大型連休にかけて咲く、桜や雪のような白い花・ヒトツバタゴの時期には、見に来る人が絶えないくらい盛況です。

 しかし、今年は新型コロナウイルスの影響で、静かに見ごろを終えてしまいました。例年は、花や樹木との写真と共に、多くの人が楽しんで見ている瞬間も写真に収めている私ですが、そのような場面に出会えるわけでもなく。
 ですので、今年だから撮れる写真を撮ろうと思い直し、周りを見渡しました。すると、少し離れたところに白くなったタンポポを発見。出歩く人がほとんどいないためか、しっかり綿毛が残っている状態のものが群生していました。その姿が、まるでヒトツバタゴの小さな子供のように見えたので、思わず一緒に撮影しました。少し考え方を変えたことで、これまでとは思いもよらない、素敵なカットになったと感じています。いかがでしょう。

 今、世の中では当たり前の日常が失われていますが、いつもとは違う、今だからできることや気づけることにも目を向けていけるといいですね。
 少し目線を変えて見るという点でぴったりな本、『「考え方」を変える――喜び多き人生を築く』(望月幸義著)から、一説をご紹介します。


――私たちは普通、「今は苦しいが、これが終わると幸せな時がくる」という考え方を持っています。――
――昔から、識者や偉人は「今が最高の喜びの時と考えている人が多いのです。彼らの残した言葉に、「日日是好日」「一日生涯」「日孜孜」などがあります。これらの言葉から、「今が最高」「今日が最高」という思いを感じとることができます。――

 

 柏キャンパスには他にもバラ園やカイノキなど人気の植物がたくさんあります。緊急事態宣言が全国的に解除され、日常が戻った際には、ぜひ足をお運びいただき、皆様ご自身の目でゆっくりとご鑑賞ください。