ピンチとチャンスの分かれ道

 こんにちは。広報担当の定方です。
 先日、ある先輩から「OODAループ」(ウーダループ)という仕事のやり方を教えてもらいました。

 「PDCAサイクル」は目的地や常識がはっきりしている時(平常時)に用いられ、「OODAループ」はどこへ向かえばいいか目的地がはっきりしない、これまで常識だと思っていたやり方が通用しない場面(非常時)で主に使われるメソッドのようです。

 いきなり「計画」から入るのではなく、これまでの前提・常識をいったんリセットし、白紙の状態から現状を「観察」「状況判断」「意思決定」して「実行」へ、というやり方です。

 コロナが流行り始めた2月以降、皆さんと同様に、私たちの財団も多くの事業で「中止」を余儀なくされています。毎年春に実施している『ニューモラル』「家族のきずなキャンペーン」もその一つです。

 若者を中心とした有志のメンバーが全国250拠点に分かれ、25円の小冊子(ニューモラル)を街ゆく人々に手渡し、「家族のきずな」の大切さを広く社会にアピールする。このやり方を祖父母の時代から、昭和の時代からずっと続けてきました。

 ところが、今年は街頭配布ができない。学校にも配れない。

 そんな時、先輩が「ニューモラルを電子書籍化してデジタルで多くの方に読んでいただくのはどうか」と発案されました。創刊以来50年間ずっと紙で普及を図ってきた『ニューモラル』がこうして初めて電子書籍化されたのです。(紙版も例年どおり販売しています)

 「何かもうひとひねり入れよう」
との先輩の提案から、朗読の音声動画もつけました。日常の片手間にご視聴いただけましたら幸いです。

 まだお読みでないという方、こちらの画像↓をクリックしてください。
(モラロジー研究所公式サイトに移動します)

公式サイトでは『ニューモラル』家族のきずなキャンペーン号の電子書籍版のほか、朗読音声(YouTube)バージョンを無料公開しています。
 

紙版をご購読希望の方はこちらから↓
(商品ページに移動します)
 
 

 かつて経験したことのない非常事ですから、誰も「目的地」も「正しいやり方」もわかりません。ただ、安易に「中止」と決めてしまうのではなく、転んでもタダでは起きない精神で、何か代替の方法はないか考え、ピンチをチャンスに変えていけたらと思います。チャレンジの日々です。