歴史上の人物、名言に思いを馳せる……。歴史に学んで自分の生き方を高めよう

今年の夏休みは読書がおすすめ。読書嫌いな私がのめりこんだ本をご紹介

 こんにちは。広報担当の古賀です。梅雨明けが近づき、日増しに暑くなってきましたが、今年はプール開きができず、夏休みも短い学校が多い……。いつもとは違う夏休みになりそうですね。そんな今年の夏に、おすすめの1冊をご紹介します。

 夏休みといえば、学校の宿題が終わらず大変な思いをされた方も多いのではないでしょうか? 私もそのひとりです。
 休みの初めのころは宿題の計画を立てているのですが、自分の好きな科目のドリルはやるものの読書感想文や自由研究は後回し。夏休みの終わりに大慌てでつくっていました。
 昔からNHKの大河ドラマや、歴史番組SPなどはとても好きでよく見ていたのですが、こと読書となるとちょっと億劫になってしまい、なかなか先に進みません。
 そんな少年時代を過ごしていた私ですが、時間を忘れてのめり込んだ一冊があります。
それは、福岡県の高校で歴史を教えていた占部賢志さん『歴史のいのち』という本です。

どこが良かったのか?その理由は?

 歴史と聞くと、「1192(いいくに)つくろう鎌倉幕府」(現在は「1185〈いいはこ〉つくろう……」だそうです。)「794(なくよ)ウグイス平安京」などと、年号や、出来事を覚えるという暗記科目や知識の授業と思う方も多いかと思います。
 しかし、そこに知識だけでなく、なぜ昔の人はこのようなことをしたのだろうか?と考えると、歴史がより一層、面白く感じられます。
 たとえば本書では、大正期におけるシベリアでのポーランド孤児の救出劇について、当時の日本人の悪戦苦闘ぶりから、救出した孤児たちに対する献身的な姿、さらにはその後の日本人とポーランド人との交流などが感動的に綴られています。こうしたことを「なぜ」と考えながら読んでいくと、大きな勇気を得るとともに、自分もいろいろな貢献をしていきたいという思いが膨らんでくるのです。

知識だけでなく、自分の生き方に活かしてみよう

 歴史上の人物、名言に思いを馳せる……そこから、さらに自分の生き方を高めることができるのが「歴史の面白さ」です。単なる史実の暗記で終わらせしまうのは、もったいないかもしれません!
 この夏、『歴史のいのち』を読み、先人の心に思いを馳せてはいかがでしょうか?