悲しくなったときの対処法。自然に目を向けてみることをお勧めします!
悲しい気持ちのときに、雹(ひょう)に降られて気がついたこと。
さて、皆さんは悩みごとで悲しくなったとき、どのような対処をされていますか?
悲しくなるときって、誰でもありますよね。
ある日の私もそうでした。でも突然の雹(ひょう)に降られて、心が不思議とスッキリしたのです。今回は、その出来事から気づいたことをまとめました。
その前に、まずは「悩まない」という選択肢もあります!
私のお世話になっている美容師さんは、底抜けに明るく元気な方です。
ふと「悩みとか、ないんですか?」と聞いてしまいました。すると、
「悩みに使う時間ってもったいないですよ。時間には限りがあるから、私はもっと楽しいことに使いたいです」
というお返事が。なんてパワフル! 憧れてしまいます。
でも、ふとしたきっかけで心の大部分を悩みごとが占めてしまうこともありますよね。
こんなときは、いったいどうしたら良いのでしょう‥‥‥。
悩むときは誰かに相談してみよう
私がいつもしていることは、信用できる人に相談することです。
人に話すことで、自分を客観的に見ることができます。その上で共感を得ることができたら嬉しいですし、そのほかにも
- 自分の考えが偏っていないかを確認する
- 違った立場からの見方を知る
といった、新しい発見もあります。
そして、話を聞いてくださった方には感謝の気持ちになり、心の温度が少し上がりますよね。
でも、すぐに相談できそうにもないときもあります。
そんなときには、人生相談について書かれている本を参考にしても、いいかもしれません。
『心づかいQ&A 「今」を前向きに生きる』(玉井哲・著)は、月刊誌『ニューモラル』に寄せられた人生相談に、著者が心づかいの観点から丁寧に回答し、問題解決の糸口を探ります。
- 将来に迷いを感じる十代
- 早朝から騒がしい隣人
- 認知症、口調が荒くなっていく祖母
など、寄せられた問題は身近なものばかり。参考にできる事案がきっと見つかるのではないでしょうか。(「心づかいQ&A」は『ニューモラル』で現在も好評連載中です)
それでも悲しい気持ちで心がいっぱいになってしまったら、気持ちはまったく晴れませんよね。
悲しい気持ちで心がいっぱいになった、ある日の私
その日は、今にも雨が降り出しそうな曇り空。遠くには黒い雲。でも、どうしても話を聞いてもらいたくて、親友を散歩に誘いました。しかし、この日はいくら話を聞いてもらっても、ただただ悲しいだけ。そうこうしていると、親友があることに気がついたのです。
「ねえ、遠くから聞こえるあの“バタバタ”っていう音。あれって、雹が屋根に当たっている音じゃない? 」と。
傘も持たずに出て来た二人。遠くから迫ってくる恐ろしい音に追いかけられながら、一生懸命走りました。でも、雲のスピードに勝てるわけがありません。とうとう直径1センチくらいの雹が頭や腕にバタバタとものすごい勢いで落ちて来ました。
ようやく、雨宿り
雹が地面をたたきつける様子を見ながら
「痛かったね。それにしても、この雹が降る様はまるで私の心模様だ‥‥‥。こんなふうに、凍りつくほど悲しかったんだな~」と、私。
「ほんとだね」と、親友もうなずいてくれました。
そのまま10分くらいすると氷の粒に雨が混じり、白かった地面から黒いアスファルトが見えてきました。
氷が溶け水となって流れていく様子を見ていたら、“いつの間にか私の悲しい気持ちも溶けて流れていった”ような、不思議とスッキリした感覚になれたのです。
誰かに相談をしても心が晴れないときは、自然に目を向けてみませんか?
自然にはたくさんの命が育まれ、そのなかを豊かな水が形を変えて循環しています。
もし、循環している「水」と「自分」を重ねてみることができたら、どうでしょうか。
たくさんの人間関係のなか、ときには氷ついてしまうこともあれば、雨になって誰かを潤すこともあります。湧水のように地面から飛び出せば、細くても川になるきっかけをつくれるかもしれません。その後、いくつかの川と合流し地上の栄養分を運び、豊かな海を作ることができます。そして、水蒸気となり空へ昇り雲となって地上にほどよく日陰を作ります。なんだか、ものすごくドラマチックですよね!
こんなふうに水が循環していることを考えると、心が氷のようなときは一瞬であり、ずっと続くわけではないことを自然が証明してくれているような、そんな気持ちになってきます。
ぜひ、悲しい気持ちのときこそ、自然を見つめてみませんか?