読書の秋。「読書」を楽しんでみませんか?

 こんにちは。モラロジー研究所の情報誌『所報』担当の前川です。
 秋といえば「食欲の秋」「スポーツの秋」、そして「読書の秋」です。
 今年はコロナ禍のため、一人で過ごす時間が比較的多くなりましたが、読書なら、一人でも十分に楽しめそうですね。

「読書のすすめ」

言うまでもなく、今まさにインターネットの時代。
 情報のネット化は日々進歩しており、知りたい情報は一瞬にして得ることができ、これほど便利なものはありません。その一方で、書籍(単行本)はもとより月刊誌や週刊誌の発行部数も軒並み減少傾向にあり、ますます活字離れが気になります。しかも、小学校にあってもパソコンが1人1台の時代となり、これまでの紙ベースの教科書が消える時代も遠くはないとささやかれています。

 現在のネット社会は「本を読もう」と意識しなければ、ますます本から遠ざかってしまいます。「読書」には、インターネットよりもはるかに豊かな「何か」が隠されているのに……。
 

なぜ本を読むのか?

「本」と私。
 大学在学中に「司書」の資格を取っていた私は、卒業後、母校である麗澤大学の図書館で9年間勤務し、その間、東京・神田の古本屋巡りも数回経験しました。図書館時代の経験は、現在でも生きています。その後、編集部、そしてまた麗澤大学へと異動し、学長室に3年ほど身を置きました。

中山理先生との出会い。
 その当時の学長が中山理先生でした。先生はかなりの読書家、知的好奇心がすこぶる旺盛で、常に学ぶことを忘れませんでした。「寝る前には、必ず読書をする」が口癖でした。現在も続けておられるそうです。

中山理先生が、就寝前に必ず読書をする理由

 中山理先生と恩師である渡部昇一先生との対談本 『読書こそが人生をひらく――「少」にして学び、「壮」にして学ぶ――』 (モラロジー研究所刊)のなかで、次のように語っています。

そもそも、読書は何のため?

 本書のなかで、次のように語っています。

 さらに読み進めていきますと、次のようなことも。

 

さあ、本を手にとってみませんか?

 ここで、ごく一般的に言われている「読書を始める」ヒント(コツ)をご紹介します。

 読書の習慣をつけるには、特に第三の「読書時間」を決めることが有効です。

  • 早朝の30分
  • 電車の移動の時間帯
  • 就寝前など

 少しの時間でもいいですから、毎日、本を手にする習慣が身に付くといいですね。
 

今が、本と出会える絶好のチャンスかもしれません!

読書週間

 10月27日~11月9日までの2週間は、「読書週間」です。
「暮らしのスタイルに、人生設計の中に、新しい感覚での“本のつきあい方”を取り入れていきませんか」
と呼びかけ、早くも令和3年「こどもの読書週間」および「読書週間」の標語の募集が始まっています。
 標語募集の締め切りは11月15日です(公益社団法人 読書推進運動協議会)。

 因みに、今年の標語(入選作)は、次のとおりです。

こんな機会も!!
千葉県・松戸市の「子ども応援事業」。子供たちに「図書カード」を配布

 先日、「本には多くの宝が眠っている」の見出しの新聞記事を目にしました。
 千葉県・松戸市は、新型コロナウイルスの感染拡大による学校や行事の中止で、行動が制限されがちな市内に暮らす子供たち(3~18歳の約6万人)に、「図書カード(額面5千円)」を配布するといいます。

 これは読書の楽しさと元気を届けるための事業で、11月末日までには、対象者に配布完了の予定。国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金が活用される(「産経新聞」(令和2年10月21日・朝刊)〕そうです。

 「読書を楽しんでもらいたい」という思いが、一人でも多くの子供たちに伝わり、実行されることを願いたいですね。

さて、読書の秋。
 あなたは、どのような本を手に取られるのでしょうか? 充実した楽しいひとときとなりますように。