応援したくなるお店
こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。
我が家の近所に、幼い頃から家族ぐるみで親しくしている方がいます。
私の両親が共働きだったこともあり、第2の両親とも言える方たちです。
昨年から、ご夫婦で小さな定食屋さんを営んでいます。
現在は、営業時間を少し削り、
地域の子どもたちの健やかな成長を願って「子ども食堂」を始めました。
先日、奥さんが申し訳なさそうな表情で自宅に訪ねてきました。
「ともちゃん、ごめんなさい。実は今日のお昼、
子ども食堂のオープン時に絵本を提供してくれた
ともちゃんのお友達が来てくれたの。
でも、ものすごく混んでいてテーブルの片付けさえも間に合っていなくて……。
きっと、お腹を減らして来てくれたのだろうから
どこかに椅子をお持ちして、
せめて座って待っていただこうかとも思ったのだけど……。
結局、お断りしてしまったの。
お気を悪くされていたらと、申し訳なく思って」
子ども食堂に絵本を提供してくれた、その方は、
私が地域のボランティア活動に参加するようになって知り合った、大先輩です。
後日、先輩とお会いした時に、
私も一緒にお詫びする気持ちで、
奥さんのお気持ちをお伝えしました。
すると……
「お店があんなに混んでいるってわかったから、
逆に私は嬉しかったのよ!! 子ども食堂の存続にも関わるし!」
『れいろう』5月号の「誌上ゼミナール」
“己を損して人を益する――応援されて守られる生き方”から一節を
ご紹介します。
――もちこたえることが上手な会社の共通点は、
ピンチの時に手を差し伸べ、応援してくれる存在が必ずあることです。
ある老舗の菓子店は資金繰りが悪くなり、
倒産かというときに、地域の人たちから存続運動が起き、
その危機をもちこたえました。
地域の人たちにとって「なくてはならないお店」だったのです。
それは単に良い商品があったからではなく、
ふだんからお金にならない地域貢献をしていたり、
働く人を大切にしていたり、
いろんな点で関わる人たちに良い影響を与えているからなのでしょう。――
地域の人たちが応援したくなる食堂と、
見守ってくれている人の存在。
身近にこんな素敵な存在があることをとても幸せに思いました。