「志」を育てる

こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

3年前から、地域の森を保全するボランティア活動に参加しています。

 

活動に参加するようになったきっかけは、

小学校低学年の息子に自然と触れ合う機会をと思ったこと。

息子が成長して興味が他にうつるようになったら、

私自身も活動からは足が遠のいていくだろうと思っていました……。

 

ところが、ここで素敵な先輩たちと出会いました。

一緒に活動をしていく中で、

自分にできることを見つけて根気よく取り組んでいたら、

それを先輩たちが喜んでくれていることを知ったのです。

次第に、自分の居場所を感じられるようになりました。

 

ただ、地域の森を後世に残そうと長年活動を続けている

先輩たちの大きな志には、まだまだ追いつけそうにありません。

先輩たちの大きな志を前に、

私自身が今後どのように変わっていくのか……

不安もありますが、楽しみでもあります。

 

自分探しの道は、

自分自身ですら気づいていない自分の姿を凝視して、

受け入れていくようなもの。

中には、「どうしても認めたくない自分」もいます。

 

奥が深くて厳しい道のりですが、

何かを気づけたときの喜びもまたひとしおですよね。

 

岩橋文吉さんの著書

人はなぜ勉強するのか――千秋の人 吉田松陰

から、一節をご紹介します。

 

――この世的に物質的、享楽的な浅いところに根を

張っている人は、一見幸福そうに見えても、

ひとたび人生の苦難の嵐に襲われるとひとたまりも

なく倒れてしまうのではないでしょうか。

それに反し人生の深いところ、すなわち自分探しの

苦労をして精神的、道徳的に自己を確立して太い根

をおろしている人は、人生の艱難(かんなん)に

耐えて生き抜くことができるのです。

それは自分の持って生まれた天分である持ち味が

何であるかを見つけ、その持ち味を発揮して

「公なるもの」への役割取得をし、自己実現の喜び

と生きがいをわがものにしているからです。――