その字の形
こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。
母が開いている「おばあちゃんの書き方教室」。
月に1回、公民館で子供達に硬筆と毛筆を教えています。
今年の4月から、小学校2年生の男の子が入ってきました。
最年少ながらも、やる気は一番!
毎回たくさん書いて、練習をしています。
8月の教室でのこと。
男の子が練習で書いた硬筆の字を見ていたら、
先月まで書いていた字と何だか違う……。
字の形がまとまってきて、上手になったな~と思いつつも、
「何だろう?」
何かが気になるのです。
「あ! そうか!! この字の形は、この子のお母さんの字と似てるんだ!」
男の子のお母さんと私は幼馴染。
よく見てきた字の形です。
「なるほど、家でも親子で練習しているんだな~」
と、親子の姿が思い浮かんだのと同時に、
「お母さんと子供は、字の形まで似てくるなんて!!」
と、同じ母親として背筋が伸びる思いがしました。
有吉忠行さんの著書
には、多くの母と子の姿を見つめてきた著者の
こんな実感が綴られています。
“母親の心が子供をつくる”と。
有吉さんが出会った母と子の感動的な記録は、
250話を超えているそうです。
その中から選び抜かれた42話。
「子供を観察して、親としての自分の姿を確認していこう」
そう思った1冊です。