悩みも「成長の意欲」があればこそ

こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

保全活動で通う森。

入り口を下ると、低地には草地や田畑。

奥には古民家もあり、情緒ある里山の風景が広がります。

 

放っておけば、やがては人が立ち入ることも難しくなる森林。

先人たちは、刈り取った草や落ち葉を集めて田畑の肥料とし、

薪を拾って燃料にするなど、

森林を手入れし、生活のために活用してきました。

保全活動では、そうした先人たちの知恵を学ばせてもらっています。

 

「ここでは、里山文化をとても大切にしているんですね」

 

すると先輩は

「人が手を加えている森林だからこそ、

“里山の生きものたち”が定着し、豊かな生態系を作っているのです。

ぼくの考えに過ぎませんが、この保全活動で一番大事なことは、豊かな生態系を守っていくこと。

つまり、生物多様性だと思うのです」

 

友人に勧められ、子供のためにと家族で通い始めた保全活動が、

こんなスケールの大きいことにつながっていたなんて……。

お話を聞いて感心する一方で、漠然とした不安を感じてしまいました。

いつか私も先輩のような大志を抱けるようになるのだろうかと。

 

『ニューモラル』No.579 平成29年11月号

の「心づかいQ&A」では、

里山自然公園を守るNPO法人で活動されている方から、

会長職を引き受けるべきかというご相談が寄せられています。

次に紹介するのは、モラロジー研究所の玉井哲講師による回答の一節です。

――人間というものは、いくつになっても成長する

ものであり、意義ある人生を送りたいという意欲が

なくならない限り、問題に直面しては悩むものです。

しかし、それを乗り越えるたびに心地よい緊張感と

充実感を味わうことも事実です――

 

意義ある人生を送りたいという意欲が

なくならない限り、人は悩むもの……

 

この言葉に、私自身も救われる思いがしました。