悩みも「成長の意欲」があればこそ
こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。
保全活動で通う森。
入り口を下ると、低地には草地や田畑。
奥には古民家もあり、情緒ある里山の風景が広がります。
放っておけば、やがては人が立ち入ることも難しくなる森林。
先人たちは、刈り取った草や落ち葉を集めて田畑の肥料とし、
薪を拾って燃料にするなど、
森林を手入れし、生活のために活用してきました。
保全活動では、そうした先人たちの知恵を学ばせてもらっています。
「ここでは、里山文化をとても大切にしているんですね」
すると先輩は
「人が手を加えている森林だからこそ、
“里山の生きものたち”が定着し、豊かな生態系を作っているのです。
ぼくの考えに過ぎませんが、この保全活動で一番大事なことは、豊かな生態系を守っていくこと。
つまり、生物多様性だと思うのです」
友人に勧められ、子供のためにと家族で通い始めた保全活動が、
こんなスケールの大きいことにつながっていたなんて……。
お話を聞いて感心する一方で、漠然とした不安を感じてしまいました。
いつか私も先輩のような大志を抱けるようになるのだろうかと。
の「心づかいQ&A」では、
里山自然公園を守るNPO法人で活動されている方から、
会長職を引き受けるべきかというご相談が寄せられています。
次に紹介するのは、モラロジー研究所の玉井哲講師による回答の一節です。
――人間というものは、いくつになっても成長する
ものであり、意義ある人生を送りたいという意欲が
なくならない限り、問題に直面しては悩むものです。
しかし、それを乗り越えるたびに心地よい緊張感と
充実感を味わうことも事実です――
意義ある人生を送りたいという意欲が
なくならない限り、人は悩むもの……
この言葉に、私自身も救われる思いがしました。