息子と二人でお化け屋敷
こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。
夏の夜のお化け屋敷。
チケット売り場のスタッフから
「本当に入るんですか? 怖いですよ~」
と声をかけられ、不安そうな息子。
“よ~し! 人生初のお化け屋敷、私が守ってあげなきゃ!”
2人で深呼吸をしてからギュッと手を握り合い、扉を開けました。
あれ……?
2人で横に並んで歩いていこうと思っていたのに、
1人しか歩けない道幅の真っ暗い通路が、奥へと続いています。
「あなたの後ろについていてあげるから、大丈夫!」
私は息子の後ろに回り、小さな肩に手を置いて歩き始めました。
「あともう少しで出口だよ! 」
励ますつもりの声かけが、
逆に、それまで気丈に頑張っていた息子の気力を失わせてしまいました。
「まだ続くの……。ぼく、もう、やだよ」
突然、涙ぐむ息子。
そこで、ようやく気が付きました。
息子の肩をがっしりとつかみ、千鳥足にさせていた私の手。
息子を守るつもりで、実は盾にしていた自分に。
幼児教室コペルの大坪信之代表は
「お母さん、幸せですか?――子供の生きる力の育て方」
として、次のようにお話をされていました。
――サポートとは「過保護」で、子供が望んでいることをやってあげすぎること。
ヘルプとは「過干渉」で、子供が望んでもいないことをやりすぎること。
過保護は、悪い育児の代名詞のようにいわれることもありますが、
子供は、自分が望んでいることがしっかり受け止められると、
満ち足りて自立が早まるのです。
欲求が長びき、自立が遅れるように思われる方も多いでしょうが、
過保護のほうがかえって自立が早いのです。
一方の過干渉は(中略)、子供の生きる力を奪い、
自立の芽をつみとる行為です――
こんなふうに、子供の思いに気が付かずに
良かれと思ってしていることって、
実に多いのだろうな……。反省。