息子と二人でお化け屋敷

こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

夏の夜のお化け屋敷。

 

チケット売り場のスタッフから

「本当に入るんですか? 怖いですよ~」

と声をかけられ、不安そうな息子。

 

“よ~し! 人生初のお化け屋敷、私が守ってあげなきゃ!”

 

2人で深呼吸をしてからギュッと手を握り合い、扉を開けました。

 

あれ……?

2人で横に並んで歩いていこうと思っていたのに、

1人しか歩けない道幅の真っ暗い通路が、奥へと続いています。

 

「あなたの後ろについていてあげるから、大丈夫!」

私は息子の後ろに回り、小さな肩に手を置いて歩き始めました。

 

「あともう少しで出口だよ! 」

励ますつもりの声かけが、

逆に、それまで気丈に頑張っていた息子の気力を失わせてしまいました。

 

「まだ続くの……。ぼく、もう、やだよ」

突然、涙ぐむ息子。

 

そこで、ようやく気が付きました。

息子の肩をがっしりとつかみ、千鳥足にさせていた私の手。

息子を守るつもりで、実は盾にしていた自分に。

 

『れいろう』平成29年11月号

幼児教室コペルの大坪信之代表

「お母さん、幸せですか?――子供の生きる力の育て方」

として、次のようにお話をされていました。

――サポートとは「過保護」で、子供が望んでいることをやってあげすぎること。

ヘルプとは「過干渉」で、子供が望んでもいないことをやりすぎること。

過保護は、悪い育児の代名詞のようにいわれることもありますが、

子供は、自分が望んでいることがしっかり受け止められると、

満ち足りて自立が早まるのです。

欲求が長びき、自立が遅れるように思われる方も多いでしょうが、

過保護のほうがかえって自立が早いのです。

一方の過干渉は(中略)、子供の生きる力を奪い、

自立の芽をつみとる行為です――

 

こんなふうに、子供の思いに気が付かずに

良かれと思ってしていることって、

実に多いのだろうな……。反省。