言葉と心

こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

昨年、あるボランティア団体で役員をしていた頃。

そこで知り合った友達に、大好きなシンガーソングライターの話をよくしていました。

 

「ほら、ここの歌詞がいいんだよ~!

歌詞をつけてから作曲するスタイルのアーティストでね、

言葉を大切にしているって伝わってきてジーンとするの」と。

 

さて、当時、その団体はとても難しい案件を抱え、

頻繁に役員会が開かれていました。

出席できない役員には私からメールで報告。

できるだけ要点をまとめ、伝え漏れもないように、言葉も選びながら……。

 

「伝えたいことは全部文章で書いたから、あとは読んでくれれば大丈夫」

と思っていた私。

しかし、ある時、役員全体の意思疎通ができていなかったことがわかり、

企画が突然ストップ。

私が送っていたメールは、受け取る側にとっては事務的で一方的だったのだと、

その時はじめて気が付き、落ち込みました。

 

「メールは便利だけど、やはり目と目を合わせるコミュニケーションにはかなわない。

言葉をいくら選んでも、メールだけのやりとりには限界がある」

と、親しい友達にメールでつぶやいた私。

すると

「私は、あなたが言葉を大切にする人だって知ってるよ。

そんなあなたが、言葉に限界があるなんて言っちゃだめよ」と、返信が。

 

「言葉をいくら選んでも……」という私のいじけた気持ちを、見逃さずにいてくれた友達。

友達の言葉が、沈んだ心の奥深くまで浸透してきて、とても温かくなりました。

言葉に限界があるのではなく、心あってこその言葉……なのですね。

 

モラロジー研究所の玉井哲講師の著書

『心づかいQ&A 「今」を前向きに生きる』から、一節をご紹介します。

――人がいかなる状況の中でも強く生きることができるのは、

「自分の弱さを受けとめ、共有してくれる人」がいてこそである、と思うのです。

(中略)今求められているのは、一人ひとりの人生を大切に、

特に「弱さ」に寄り添って生きることのできる家庭や学校や社会をつくっていくことです。

私たちは、人間の弱さにまず共感し、お互いの存在を否定し合うことなく肯定し、

その出会っている「今」を共に前向きに生きる中で、

「人間は生かされている存在である」という真実の意味が現れてくることを体験していきたいものです――

 

私の弱さを受けとめてくれた友達。

役員の任期が終わったけれど、ずっと繋がっていたい心の友です!!

 

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