輝ける場所
こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。
ご近所の方が経営している喫茶店。
ここでは、月に1度「子ども食堂」が開かれ、
私もスタッフとして参加しています。
市内で10ヶ所あるという「子ども食堂」。
食堂それぞれに、考え方やスタイルを持って、
子供たちのためにできることを実行されているようです。
「喫茶店という環境を活かした“子ども食堂”にしよう。
喫茶店の仕事を体験してもらうことで、子供たちが活躍し、輝ける場所を提供できたら……」
そんな話を、オーナーとよくしています。
この食堂で、子供たちに体験してもらう仕事は、
店内と外の清掃、サラダ作り、
ドレッシングやジュースのオーダーをとり、食事と一緒に配膳するホール係など。
「掃除機、やってみたい人~!! 」「モップをかけたい人~!! 」と募集をかけると、
「はい! はーい! 」と、子供たちの元気な声と手があがります。
それぞれの仕事に大人がついて、やり方を教え、付き添って見守り
「片付けまでしてくれて、ありがとう! えらいね」と声をかけると、とても嬉しそう。
遊びタイムでは、大人が子供に教わることもあります。
「うわ~、こんな折り紙の折り方があるんだね! 教えてくれて、ありがとう」
すると
「ちゃんと折り方を覚えているか、次回はテストするからね」と、小さな先生。
とても可愛らしいです。
輝くのは、子供たちだけではありません。
喫茶店を営業中も、「先の子ども食堂」の企画を考えながらワクワクしているオーナー。
その企画のために、楽器演奏やジャグリングなど、腕を磨く方。
メニューに合わせて食材の一部を提供してくださる方。
「子ども食堂」に関心を持ち、問い合わせをくださる方も少なくありません。
それぞれに熱い想いを持った大人たちの人脈も広がっています。
勸山 弘さんの著書『一隅を照らす』
から、一節をご紹介します。
――私どもが年を取り、最期の時に至って、
若い人たちや次の世代の人たちに、
見せるものがあるかどうか、
語るべきものがあるかどうか、
伝えるべきものがあるかどうか。
このうち一つでもあれば、私は立派だと思います。
それが「一隅を照らす」生き方につながります。
その人がいることで、
家庭が明るくなり、職場が楽しくなり、社会が住みよくなるとすれば、
それこそが「一隅を照らす国の宝」です。――
これからも、子供も大人も、それぞれが
「一隅を照らす」存在なのだと、実感できる場所でありますように……。