娘の寝顔
はじめまして。出版部の下田です。
今年の4月、中学に入学した娘。
ある日、夕食をすませたあと、リビングでうたた寝をはじめました。
“さて、そろそろ起こそうかな”
と、のぞきこんだところ
あまりによく寝ている、その寝顔に
“疲れているんだろうな……”
と、躊躇した私。
“でも、明日はテストだ! やっぱり起こそう!”
と、今度は強く思ってのぞきこんだものの、その寝顔を前にすると
“ああ……、なんとも気持ちよさそう。あともう少しだけよ”
と、許してしまうのです。
“それにしても、もう少しで父さんが帰ってくる時間”
そんなふうに、気持ちが焦る一方で、
結局は娘の寝顔を眺め続けて、1時間。
こうして気がつけば、もうすぐ日付が変わろうとしていました。
“仕方ない……”
「起きて! どこで寝てるの!」
口調はいつも通りでも、
内心は、中学での娘の頑張りを労わりたい母心です。