ドングリ

こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

7月、研究所のキャンパスを歩いていたところ、「シラカシ」の大木の下に小さなドングリがたくさん落ちていました。
帽子からお尻がちょっぴり出ている小さなドングリたち。
なんて可愛いのでしょう!!

2018.07.26

それにしても、今年の夏は地元の森の保全活動にすっかり足が遠のいてしまい、ふと気がつくと、もう9月。
セミの羽化、カブトムシ、オニヤンマの産卵など、生きものたちの活き活きした姿や、青々とした稲が金色に変わる様も見ることがなく、稲刈さえも終ってしまいました。

“なんだか夏らしい夏を、あまり感じられなかったな~”と、
少し寂しい気持ちで「シラカシ」の大木の下を歩いていていたら、そこには以前より成長したドングリがたくさん落ちていて、とても嬉しくなりました!!

2018.09.10

今年の異常な暑さや台風の強風をしのぎながらも順調に成長しているドングリたちに、癒され、励まされている小林です。

 

ここで廣池千九郎エピソード〈第5集〉『心をはぐくむ学び舎』より一節をご紹介します。
――当時のあまり細かいことは覚えていませんが、「オーイ、桜を植えるから来い」と言うので走って行ったわけです。するとそこに廣池博士がおられて、みずからステッキをついて歩かれ、ここより1本と、持っておられたステッキで×印をつけて指示されました。私たちはその跡を掘って、植木職人の指示に従って植えたのです。苗の太さは平均大人の腕くらいで、初めから苗木としては大きく思いました。
博士は「おまえたちは植木屋の手伝いではないぞ。人心救済の手伝いだ。1本たりとも枯らすんではないぞ。まごころを込めて植えるのだ。将来、本科生、別科生が来て、今まで聞いたこともないような講義を聞いて、頭も心もカチカチになっている。それをおまえたちの植えた桜が時期には花を咲かせ、ここは松一色だから、ほかの変わった緑もあって心を慰められる。10分、20分の休み時に外へ出て、この桜並木を見て心新たに再び2時間目、3時間目と授業を受けに講堂へ行くんだ。皆、天地の法則に適った人心救済の手伝いをしているのだ。誇りを持って植えなさい」といった主旨のことを話されました――


 

この桜並木をはじめとしたキャンパス内のたくさんの緑は、現在も人々の心を癒し続けています。

 

  

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