心からの感謝

こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。
ご近所の方が経営している喫茶店に、毎日のように通ってくださるお客様がいます。
その方が体調を崩されてからは、姪っ子さんがご一緒に来店されるように。

「私を心配して、姪っ子が来てくれたんだ。入院中の洗濯から、退院後のご飯まで……。やっぱり、ありがたいな~」と、その方。

「たしか、姪っ子さんのご自宅はここから電車で2時間くらいの場所でしたね。こうして、たびたび、叔父様のサポートにいらっしゃるなんて、本当にお優しいですね」と、私。

すると姪っ子さんは
「叔父には、本当にお世話になったんです。息子がこの近くの中学・高校に通っていたものですから、叔父の家で6年間も下宿させてもらいました」と。

聞けば、下宿中は息子さんが料理を担当されていたとのこと。13歳の男の子が、食材の買い出しからすべてをこなしていたというのですから、「しっかりした、素晴らしい息子さんですね」と言うと、
「男の子の難しい時期を、叔父が育ててくれました。私は学校の行事がある時くらいしか、ここに来ることはありませんでした。息子とずっと一緒にいると、つい連れて帰りたくなっちゃいますから。やっぱり、辛くて……」と、姪っ子さん。

息子と離れて暮らす親の想い、その想いを託した叔父様とのゆるぎない信頼関係が、強い感謝の気持ちとなって、今こそは、叔父様を支えようとされているのですね……。
思わず目頭が熱くなりました。

『ニューモラル』平成30年全国敬老キャンペーン特別号から一節をご紹介します。
“人は誰一人として、自分の力だけで人生を全うすることはできません。私たちは、同じ時代に生きる人も前の時代を生きた人も含めた、大勢の人たちに支えられて今を生きているのです。それは「私という人間は大勢の人たちから大切にされている、かけがえのない存在である」ということでもあります。その事実を認識したとき、私たちの心には「安心」という、人生を生き抜くための力が生まれるのではないでしょうか。そして自分自身が「かけがえのない存在」であるとすれば、自分以外の一人ひとりもまた、大切にすべき「かけがえのない存在」であるということでしょう。その意味で、自分が受けている恩を知り、これに感謝する心を育むことは、周囲の人たちへ「思いやりの心」を広げていく第一歩でもあります”

私も感謝の気持ちをお返しできるような、そんな人でありたいと思います。

 

  

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