収穫祭

こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。
先日、地元の森で「里山まつり」が開催されました。

この森の田んぼで収穫した「もち米」をかまどで蒸かして餅をつき、それを買い求めるお客様が長蛇の列をつくります。

近くの小学校の子供たちによる「豊年太鼓」も披露され、聞いているだけで体の内側から力がみなぎるような感覚に、思わず涙が出そうになります。

展示スペースには、この森で撮影された昆虫や鳥類の美しい写真が展示され、子供から大人まで、多くの方を魅了していました。
体験スペースには、稲の藁(わら)を編み草履を作る子供たちや、「ロープワーク」にはげむ子供たち。
物販販売コーナーには、「稲穂」や稲藁で作った「しめ縄飾り」、畑で収穫した「綿花」や「サツマイモ」などが、所狭しと並び、多くの方が足を止められていました。

とてもエネルギッシュなお祭りに、今年も300名以上の方が訪れてくださったようです。
その裏で活躍していたボランティアのスタッフは80名くらい。町内の方、保全活動のスタッフをはじめ、その友人や子供たち。小学生や中学生の子供たちです。
その中には、今日の祭りのために、田畑で作物を育ててくださった方も少なくありません。
 

生方徹夫さんの著書『国民の祝日と日本の文化――先人の心を伝える四季折々のならわし・しきたり』から、11月23日「勤労感謝の日」の一節をご紹介します。
――もとは飛鳥時代の皇極天皇(こうぎょくてんのう)の時代に始められた宮中祭祀(きゅうちゅうさいし)の1つである「新嘗祭(にいなめさい)であり、五穀の収穫とその恵みに感謝する日でした。(中略)宮中では天皇が新穀を神に供えてみずからも召し上がる神人共食の儀礼で、森の鎮守の秋祭りと同じく収穫祭(霜月祭)の性格を示しています――


 

お祭りが閉会後、
大きなブルーシートの上に円になって座ったスタッフは、約40名。お互いの働きに感謝しながら、1人づつ感想を言い合いました。
その中で、
「こうして1つのシートの上に赤ん坊から年寄りまでが輪になって、感想を言い合えるなんて、とっても素晴らしいことだと思います。本当に、普段はこんな機会、なかなかないですよ」と高齢の紳士の方。
お隣に座っていた女性の方も、
「今日は物品販売所で、小学生の女の子とお話をしました。本当に、だいぶ久しぶりのことです。とっても楽しかった」と。
誰もが、大きくうなずいていました。

心も体も満たされる……
自然からの恵みを分かち合えるって、素敵な体験ですね。
あらためて自然の恵みに感謝です。

 

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