歴史を楽しく学ぶコツとは? それはここから……かも?
令和専攻塾の櫻井よしこ塾長が語る「歴史を学ぶ」とは
でもその前にちょっとだけ思い出話……
私は学生時代、教科のなかで歴史が一番苦手でした。テスト前は、ただただ記憶するだけの勉強しかせずに、点数は何とか平均点をクリアできても、その時代背景などは全くチンプンカンプン。そのため、大人になってから「もっと勉強しておけばよかった」と後悔することが多く、その都度、歴史本や参考書を開いたりしています。
郷土の歴史から……
結婚してから千葉県に越してきた私は、千葉県の歴史も住んでいる市の歴史も、あまり理解していませんでした。そこで、娘が小学生の時、市立博物館主催の「市内の歴史を勉強しよう」というイベントに親子で参加しました。それがあまりにも楽しく学ぶことができたので、「私が学生の時にこんな勉強会があったら、歴史好きになっていたかもしれない。子供たちも、学校で机に向かいながら本を開くより、はるかに楽しいのではないか」と、実感しました。
令和専攻塾の櫻井よしこ塾長が語る「歴史を学ぶ」とは
『所報』令和2年4月号<令和のオピニオン>の中で、次のように仰っています。
「ひとつひとつの出来事の詳細な背景が分かって、初めて学びは“本物”になります。先人たちはどのように生きたのか? 実際の戦いはどのように展開したのか、それは何を意味するのかを知ることによって、参考になる事がたくさんある。そのうえで、子供たちには郷土の歴史から始まり、広く日本の歴史を学び、世界の中の日本に思いを巡らせれば、日本人としてどのように歩むべきか、自ずと見えてくるのではないか」と。
櫻井塾長は中学2年生まで、総合人間学モラロジーの創建者で法学博士の廣池千九郎(1866~1938)と同じ大分県中津市で過ごし、通われていた中学校のすぐ隣が廣池博士の生家だったとのことです。
美しい自然の中で本当に幸せな子供時代を過ごしたことが、郷土、中津の思い出だそうです。
こうして考えてみると、幸せな子供時代の「郷土の思い出」が歴史に興味をもつきっかけに繋がっているように思えます。
現代の子供たちの思い出って何だろう?
私は都内で育ちましたので、長期休みに両親の田舎へ行くのが楽しみでした。田舎では、田植えで脚についた蛭(ヒル)をキャーキャー言いながら取ったり、木登りや虫取りをしたり、用水路でタニシを捕まえたり、庭にあったザクロの実をおやつ代わりに勝手に食べたりと、自然いっぱいの中で遊んだ記憶しかありません。
しかし現在は、用水路は整備され塞がれていたり、高齢化が進んだ町内の田んぼは、町の若手組合員によって機械で順々に田植えをしています。たくさん遊んだ森は、大型のショッピングセンターになっていました。なんだか少し寂しい気持ちになりました。
現代の子供は、外に出て遊ぶ機会がめっきり減っているそうです。公園には、「ボール遊び禁止・サッカー禁止・野球禁止・大きな音の出るおもちゃ禁止……」と禁止事項のオンパレードです。この子たちが大人になったときの思い出って何が残るのだろう? とちょっと不安になってしまいました。
そこで、私たち「大人が子供たちとできること」を考えてみました。
たとえば、その土地の自然や歴史を次世代へ語り継ごうと活動している方たちがいます。
市や民間団体などのイベントなどをチェックして、親子で参加してみるのもいいかもしれません。
しかし、今年は新型コロナウィルスの影響で、それも難しいのが残念です……。
たとえば、郷土の面白い地名などに目を向けて、子供と一緒に調べてみるのはいかがでしょうか。
郷土の自然がなくなりつつある今だけど、その名残からも学べることが何かあるかもしれません。
少しでも、歴史に興味を持ってくれる子供たちが増えますように!!
*
さて、ここで告知です!
コロナ禍で延期になっていた令和専攻塾が始まります!
当初、4月に開塾予定だった令和専攻塾は、政治、経済、教育、歴史認識など国家の課題解決に向け、日本の伝統文化・精神文化から見直し、立て直していく1年コースの人材養成塾です。
新型コロナウイルス感染症対策のため延期となっていましたが、いよいよ、来月9月12日に開塾式が行われます。そして、開塾式に合わせて櫻井塾長の特別講演会が開催されます。
新型コロナウイルスにかかわる問題から、憲法改正、安全保障など 日本を取り巻く課題、国難にどう立ち向かっていくべきかを熱く語っていただけるようです。
塾生ではなくても、有料配信を利用して視聴することができます。【9月13日(日)13 時~14日(月)12時まで視聴可】楽しみですね! ぜひ、公式ホームページ(https://www.moralogy.jp/)からお申し込みください。