おじいちゃんの特殊能力は勇気のタネ
こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。
息子が小学校に上がる前。
夫方の父と母を連れて、車で家族旅行に行った時のことです。
立ち寄ったコンビニで買い物を終えて車に戻ると、父がいません。
「あれ? おじいちゃんは、まだ?」
すると母が
「おじいちゃんは、さっきから誰かと話しこんでるよ」
コンビニの脇で、2人が何やら談笑しています。
「だいぶ仲良しみたいだね。偶然に入ったコンビニ
だけど、知っている人だったのかしら?」
しばらくして、父が車に戻ってきました。
「おじいちゃん、知っている人だったの?」
「いいや、さっき会ったばっかりだ。この辺りの
道に詳しいかと思って、話しかけたんだよ」
「えー! 知らない人だったんですか!?」
すると、夫が息子に
「いいか! これが、おじいちゃんの特殊能力だ!
おじいちゃんは、初めて会った人でも
自分から話しかけて仲良くなれるんだ。
おまえにも、その血が流れているんだぞ!!」
そういえば、父は我が家へ遊びに来た時も、
玄関外の階段に腰掛けて、通りかかる近所の人に
話しかけては、おしゃべりを楽しんでいます。
あれから数年。
今では息子が
「今日、おじいちゃんの特殊能力を使ってみたんだ」
とか、
「だって、ぼくにはおじいちゃんの特殊能力があるから!!」
などと、いつの間にか口にするようになりました。
『ニューモラル』 全国敬老キャンペーン特別号から、一節をご紹介します。
――私たちは「同じ時代を生きる人」も「前の時代
を生きた人」も含めた多くの人たちのおかげで
「生かされて生きている存在」です。それは
「私という人間は、大勢の人たちから大切に思われ
ている、かけがえのない存在である」ということで
もあります。誰かから直接的に世話をしてもらった
ことだけでなく、目には見えないさまざまな
「おかげ(恩恵)を正しく認識したとき、私たちの
心の中には「安心」が生まれ、人生を生き抜くため
の力が湧き起こるのではないでしょうか。――
おじいちゃんの特殊能力は、勇気のタネとなって、孫の心にしっかりと根付いたようです。