心の道しるべ

こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。

お正月、ご近所のおばちゃんとゆっくり話す時間を持てました。

 

「昨年は、中途半端な自分が情けなくなって……。

ある団体では“出来ない”と言ってばかりで、ただ和を乱すだけだったかも。

なんだか……海に浮かべた小さな船でポツンと漂っていたような感じの一年だったな」と、私。

すると、おばちゃんは

「あなたは今、海に浮かべた小さな船って言ったけれど、それで良かったのよ」

と、笑顔で言うのです。

予想外の返答にビックリしていると

「広い海の上で、広い視野を持っていたのよ。ほら、中道を行くってこと」

と教えてくれました。

 

中道……。

 

その言葉を聞いてハッとしたのです。

確かに、“中道の立場から、あらためて左右どちらに行くのか検討できる自分でありたい”と思っていました。(出版部日記~2017年06月21日「紙一重」の分かれ道

 

“そうか! 私は、自分の行きたい道をちゃんと歩いていたんだ。

あとは自分を見失わないようにしよう……”

 

『れいろう』平成30年1月号の「特集・誌上ゼミナール」では、

総合人間学モラロジーの創建者・廣池千九郎(法学博士、1866-1938)に師事した香川初音さんという女性のエピソードが紹介されていました。

初音さんは廣池の講演に触発され、品性向上を志して、何を見聞きしても自分への戒めと受け止めようと心がけます。

ところが、他人同士のほんの小さな出来事にも自己反省をつづけた結果、誰もが自分より優れているように思えて自信を失い、モラロジーを学び続ける意欲を失ってしまいます。

――「どうしたらよろしいでしょうか」とお伺いしましたところ、廣池博士はご自分のお膝をぽんと力強くたたかれて、「奥さん、よくそこまでになってくれました。そうなってくれる日を待っていた」とお喜びくだされました。あまりの意外さにすっかり驚きました私は「先生、さっぱりわかりません」と申し上げましたところ、こうおっしゃいました。

「モラロジーを聞かせてもらった以前の自分がよほど偉かったということは、みんなそれはあなた自身が自我充実していたからです。今、その自我が抜けてなくなったのです」

語り合える人がいることに、感謝です!