こだわりの筆記用具
こんにちは。オンラインショップ担当の小林です。
先日、仕事中に愛用のボールペンがないことに気がつき、それまで同じテーブルで作業をしていた編集課の加島さんに声をおかけしました。
「加島さん、どうやら私たち同じメーカーのボールペンを使っているようなのですが、先程の作業中、どこかへ置いたままにしてしまったようで……。見かけませんでしたか? 」
すると、
「あれ? そうだったんだ。あっ、これはあなたのだね。私のは芯が0.7ミリだから」と、加島さん。
「まあ! 加島さんは、太い芯がお好きなんですね。私は細い芯が好きなので、このボールペンも0.38ミリです」と私。
そして昨日、デパートの文房具売り場で、ボールペンを選んでいた加島さんを発見!
「太い芯のボールペンを買いました。原稿の直しもあるので、赤も青も0.7ミリを使ってますよ~」と、加島さん。
「なるほど! もしかして、鉛筆は濃い芯をお使いですか? 」と、たずねたところ
「もちろん、濃い鉛筆を使ってますよ」と、加島さん。
「私は、鉛筆よりシャーペンを使うことが多いです。自分で使うための収納箱などをつくるため製図用のシャーペンで薄い芯を使っています」
「へ~。そうなの!? 」と、加島さん。
「ボールペンの芯の太さ、鉛筆とシャーペン、その濃さまで、こだわりがまるっきり正反対なんて、なんだか面白いですね! 」と、私。
すると、加島さんも笑顔で
「本当、面白いね! 」と。
編集者の加島さんと、製図をする私。
誰かのために、分かりやすいよう、濃く太い字を書く加島さん。柔らかい芯には、温かさがにじみ出ているように思います。
そして、
自分の作品のために、表側から目立たないよう、薄く細い線を引く私。硬い芯で、作品の完成度を左右する大事な線を引くのです。
“誰かのため”と“自分のため”は、どちらも必要なものだな~と、あらためて思った小林です。
『ニューモラル』平成30年10月号の今月の言葉をご紹介します。
“――「違い」を大切にする――
人にはそれぞれに違いがあります。その違いこそが、その人だけ持つすばらしい個性なのです。何事も「皆と同じでなければ」という思いにとらわれることなく、まず一人ひとりの違いを知り、その違いを大切にしながら、皆が満足できるようなあり方を考えたいものです。人を思いやる気持ちとは、その中で育っていくものです。
子供たちが自分の個性をのびのびと発揮して、他人の個性も尊重する態度を身につけたなら、違いを見下したりねたんだりすることからはじまる「いじめ」もなくなるのではないでしょうか”
「違い」を大切にすることは、奥深いですね!