人をつなぐ 心をつなぐ
鈴木 まり子 著
A5判 並製 48頁
ISBNコード:978-4-89639-264-7
こんな話し合い「何とかしたい!! 」
こんな話し合いの体験はありませんか?
□「1人の人が話し続けていて、他の人は黙って聞いている」
□「大きな声の人のひと言で物事が決まってしまう」
□「いつの間にか、話し合いのテーマがずれていく」
□「長い時間話し合ったのに、結局何も決まらなかった」
□「会議が終わってから、決まったことに不平不満が出る」
もし、心当たりがあったとしても……
「どうせ会議とはそんなもの」
「我慢していれば終わる」
とあきらめていませんか?
こんな話し合いを「何とかしたい」皆さんへ!
ファシリテーションをご存知ですか?
「ファシリテーションとは、話し合いなど参加型の場を進行するための心づかいと手法」のことです。主役である「参加者」が、話し合いや会議において「何かをする」ことを促進したり、やりやすくしたりするための心づかいと手法です。
●参加者からアイデアが出るように促したり、出しやすくする
●参加者が自らまとめられるように促す
●参加者の理解を促進したり、理解をしやすくする など
誰もが不安に煩うことなく、
「自分らしく発言していいんだ」
「無理をしなくていいんだ」
と安心感をもって参加できる場をつくります。
時間と場所を合わせて多くの方が集まった会議だからこそ、
皆さんの意見を聞き、
「参加してよかった」
「有意義な場だった」
と思える話し合いにしたいですね!!
活用するチャンスは、いつでもどこでも!!
◎「教員や講師の皆さん」
アクティブ・ラーニングが推奨され、話し合い学習は当たり前になってきました。
ファシリテーションの出番です!
◎「ボランティア活動をしている皆さん」
すばらしい目的のために活動をしているのに、話し合いでは意見がぶつかり、お互いを批判し、有意義でない会議も多々見られます。
ファシリテーションの出番です!
◎「自治体の皆さん」
市民協同が進み、市民向けのワークショップや円卓会議など、市民の話し合いを促進しなければいけない場面も増えました。
ファシリテーションの出番です!
◎「災害復興にかかわっている皆さん」
災害対策本部会議や避難所運営の話し合い、支援団体同士の情報共有会議、災害ボランティアセンターでの振り返り、被災した方同士の話し合い、復興への話し合いと、話し合いが目白押しです。
ファシリテーションの出番です!
◎「医療・介護分野の皆さん」
医療や介護の分野では、正解がないといわれています。病院内でもカンファレンスや事例検討、勉強会など、話し合いの場は多岐にわたります。
ファシリテーションの出番です!
◎「地域のリーダーの皆さん」
地域の住民が知恵を出し合い、手を取り合って課題を解決していくために、話し合いは欠かせません。
ファシリテーションの出番です!
◎「働く皆さん」
職場では、朝礼や営業会義、管理職会義、月例会義、プロジェクトミーティング、顧客先や営業先との打ち合わせなど、仕事の多くの部分を話し合いが占めています。
ファシリテーションの出番です!
上記以外にも、ファシリテーションの活用の場は、果てしなく広がっています。
今こそ、ファシリテーションを学び、実践して、参加者に「よかった」と言われる話し合いをしてみませんか?
【主な内容】
はじめに
第1章 ファシリテーションとは
第2章 ファシリテーションの効果
第3章 ファシリテーションの心づかい
第4章 ファシリテーションの手法
第5章 ファシリテーターとして向上するためには
おわりに
【著者略歴】
鈴木まり子(すずき・まりこ)
特定非営利活動法人日本ファシリテーション協会フェロー・災害復興支援グループメンバー。昭和35(1960)年、静岡県生まれ。法政大学キャリアデザイン学部卒業。人事労務コンサルティング会社を経て独立。企業・行政・学校・NPOなどにおいて、1人ひとりが尊重され、ありのままで存在できる場づくりをめざして会議やワークショップをプログラムして進行、また、ファシリテーション研修を企画・実施している。法政大学、静岡産業大学兼任講師。『ファシリテーション実践から学ぶスキルとこころ』(共著)岩波書店。浜松東モラロジー事務所登録維持員。