だいじょうぶ、自信を持って、親になろう!
田下 昌明 著
四六判 314頁
ISBNコード:978-4-89639-223-4
“抱っこ”は甘えん坊になる? そんなことはありません。
ベテラン小児科医が教える、わが子の健やかな成長に必要なこと・大切なこと。
延べ50万人を診てきたベテラン小児科医が、子育ての要諦を具体的な事例を交えてわかりやすく説きます。新米パパ・ママ、おじいちゃん・おばあちゃん、育児にかかわるすべての人におすすめの一冊です。
【主な内容】
はじめに
凡例
第1章 子育ての意味と目標
•妊娠・出産は祖先の命令
•子は誰のもの
•赤ちゃんを人間にし、日本人にする
•何のために子供を育てるのか
•どんなおとなが日本人なのか
•どんなおとなになってほしいのか
•日本人への第一歩
•常に「本気で真面目」に
•父の役割
•父は人生の最初の師
第2章 母子一体感がすべての基礎
•子育ては胎児期から始まる
•理想的な出産
•母子同床が大原則
•原信頼(基本的信頼)を裏切ったら
•インプリンティング
•アタッチメント(愛着行動)
•特異なインプリンテキングとアタッチメント
•アタッチメント形成不全と世代間伝達
•三歳まではお母さんの一部
•「時間」を知る
•知能発達の基礎は言葉と時間
•母親と離別すると
•母子分離が発生したら
•安全基地はこんなときにも
第3章 子に与えるもの、子から受け取るもの
•育児は労働ではありません
•父親は舞台の床である
•生甲斐の芽生え
•善悪を教えるのに理屈はいらない
•子供は親に何を求めているか
•子供は必ずおみやげを持って生まれてくる
第4章 健やかな成長を願うなら
•一姫二太郎とは
•発育は自動調節になっている
•なぜ寝る子は育つのか
•母親は朝寝坊をするな
•連休と来客は子供の敵
•体内時計
•母親はいつでも家にいること
•抱っこは子供が「もういらない」と言うまで
•威厳を持って説明しよう
•体調の是非
第5章 知っておきたい衣・食・住
•育児のための衣服の条件
•手袋と靴下
•母乳は「心の栄養」でもある
•混合栄養にすると母乳が出にくくなる
•人工栄養での留意事項
•食事の始まりは躾の始まり
•食べ物と母の主導権
•子供の便秘
•子供の肥満について
•豪華な弁当は成績を下げる
•ボロ家のほうが安心
第6章 病気も成長過程の一部
•病気に立ち向かおう
•治療は病気との闘い
•発熱は警戒警報・対抗手段
•「とりあえず熱を下げよう」とは思わないこと
•発熱に対する心構え
•下痢をしているときの注意点
あとがき
引用文献
【著者略歴】
田下 昌明(たしも まさあき)
昭和12年(1937)、北海道旭川市生まれ。北海道大学医学部卒、同大学大学院修了。医学博士。現在、医療法人歓生会豊岡中央病院会長。日本小児科学会認定小児科専門医、日本小児科医会「子どもの心相談医」、日本家庭教育学会理事、北海道小児科医会理事、親学推進協会特別委員。著書に『真っ当な日本人の育て方』(新潮社)、『一に抱っこ 二に抱っこ 三、四がなくて五に笑顔』(高木書房)、『子育ての出発点――胎児からの人格づくり』(モラロジー研究所)、『「家族」を考える――小児科医・教師からの提言』(同、共著)など。