国民の祝日と日本の文化
商品情報
国民の祝日と日本の文化

先人の心を伝える四季折々のならわし・しきたり

生方 徹夫 著

新書判 127頁

ISBNコード:978-4-89639-254-8

商品説明

「国民の祝日」成立の背景にある先人の思いと、日本の歴史・文化――。

祝日制定の経緯に触れながら、四季折々のならわし・しきたり等、現代に伝わる文化を紹介しています。祝日をとおして、先人が積み上げてきた習慣や日本の伝統的文化を考える一冊です。

【主な内容】
16の「国民の祝日」と、各月にちなむ日本の伝統文化を考える。

【目次】

・ 1月: 正月はめでたい ―― 生命力復活の願い / 門松 ―― 神を迎える樹
・ 2月: 節分の豆まき ―― 「福は内、鬼も内」 / ナマハゲ ―― 来訪する神と鬼
・ 3月: 春と秋の彼岸 ―― 祖先を敬い、しのぶ / ひな祭り ―― 邪気を除き、身を浄める
・ 4月: 花祭り ―― はなしずめの心意 / お花見 ―― 花とふれあう心
・ 5月: 端午の節句 ―― こどもの日 / ナンジャモンジャ ―― 樹霊の思想
・ 6月: 茅の輪くぐり ―― 禊ぎ祓いの力 / 夏越の祓え ―― 身の不浄を払い落とす
・ 7月: 七夕 ―― ケガレを持ち去る神 / 祇園祭 ―― 祟りから守護へ
・ 8月: 綱引き ―― 神を味方に / お盆 ―― 先祖の魂祭り
・ 9月: お月見 ―― 占いと豊作祈願 / 菊の節句 ―― 供物を奉るオクンチ
・ 10月: 相撲 ―― 精霊を圧伏する / 大安と仏滅 ―― 人々との調和を
・ 11月: 七五三 ―― 「七つまでは神のうち」 / 霜月祭と大師講 ―― 感謝と来訪神歓待
・ 12月: 冬至と年越し ―― 蘇りへの道標 / 煤払い(すすはらい) ―― 家を浄める

巻末に「国民の祝日に関する法律」を掲載

【著者略歴】
生方 徹夫(おぶかた てつお)

昭和6年(1931)、佐賀県伊万里に生まれる。44年、國學院大學大学院修士課程修了。52年から麗澤大学外国語学部講師、助教授を経て、60年から教授(民俗学・日本語)、平成14年から麗澤大学名誉教授。その間に廣池学園出版部長、廣池学園評議員を歴任。日本民俗学会会員。千葉県栄町文化財審議委員。モラロジー研究所参与。著書に『鬼来迎── 日本唯一の地獄芝居』(麗澤大学出版会)、『伝統文化の心── 歳時・習俗に学ぶ』(モラロジー研究所)などがある。