現代人の心に効く55の言葉
廣池 幹堂 著
四六判 並製 240頁
ISBNコード:978-4-594-07261-2
迷ったとき、壁にぶつかったとき、この本を手にしてください。
教科書が教えない、人生をひらく人間学の真髄。
――偉人が常々どのように判断し、行動したのかを知っておけば、私たちが大きな岐路に立ったとき、偉人の考えや行いを参考にしながら決断できるようになります。とりわけ21世紀の主役である若い方々に、歴史上の偉人について学んでいただきたいと願っています。その学びが血となり肉となり、個人レベルでも、そして国家という単位においても、進む道を誤らなくなることを期待しています。(「まえがき」より)――
※育鵬社 発行の書籍を、モラロジー研究所出版部のオンラインショップで取り扱っています。
【主な内容】
まえがき
第1章 よりよく生きる
君子は和して同ぜず――孔子
意なく、必なく、固なく、我なし――孔子
上善は水の若し――老子
晴れてよし曇りてもよし富士の山――山岡鉄舟
己れを知ること莫きを患えず――孔子
樹静かならんと欲して風止まず――『韓詩外伝』韓嬰
考は百行の本――『考経』鄭玄
天命に従いて曲に人事を尽くす――廣池千九郎
善を積むの家には、必ず餘慶あり――『易経』
良知に至る――中江藤樹
慈悲にして寛大なるこころとなり且つ自己に反省す――廣池千九郎
一隅を照らす――最澄
第2章 より強く生きる
千万人と雖も吾往かん――孟子
一命は國家に捧げてゐる――斎藤実
天は自ら助くる者を助く――サミュエル・スマイルズ
天の将に大任を是の人に降さんとするや――孟子
松柏の彫むに後るるを知る――孔子
自分を強くしておかなければ、本当の「優しさ」は身に付かない――小野田寛郎
行蔵は我に存す、毀誉は他人の主張、我に与らず我に関せずと存候――勝海舟
途中には困難ありて最後には必ず勝つ――廣池千九郎
深く天道を信じて安心し立命す――廣池千九郎
命を惜しむことなかれ、命を惜しまざることなかれ――道元
第3章 学ぶということ
学びて思わざれば則ち罔く、思いて学ばざれば則ち殆う――孔子
青は藍より出でて藍より青し――荀子
少にして学べば、則ち壮にして為すこと有り――佐藤一斎
千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とす――宮本武蔵
みがかずば玉も鏡も何かせむ――昭憲皇太后
稽古とは――千利休
第4章 よりよく働く
士魂商才――出光佐三
国のために何ができるかを問うてほしい――ケネディ
大事をなさんと欲せば、小さなることを怠らず勤むべし――二宮尊徳
論語と算盤という懸け離れたものを一致せしめる――渋沢栄一
武士たる者、君の為に命を惜しまば士とは云はれまじ。商人も是を知らば我道は明かなり――石田梅岩
善い人が良い糸をつくり、信用される人が信用される糸をつくる――波多野鶴吉
物をつくる工場ではつまらない。人をつくる工場でないといけない――廣池千九郎
第5章 偉人に学ぶ
よもの海みなはらからと思ふ世に――明治天皇
個人の資格においても日本の最上の紳士である――マッカーサー
私は太平洋の橋になりたいと思います――新渡戸稲造
天は人も我も同一に愛し給ふゆゑ、我を愛する心を以て人を愛する也――西郷隆盛
謹ンデ陛下ニ白ス、我部下ノ遺族ヲシテ窮スルモノ無カラシメ給ハラン事ヲ――佐久間勉
人のお世話にならぬよう、人のお世話をするよう、そして酬いを求めぬよう――後藤新平
古人曰く、勝て兜の緒を締めよと――東郷平八郎
平等と自由を同時に約束するのは、夢想家でなければ詐欺師だ――ゲーテ
この計空しからず、之に頼りて万死に一生を得たるもの少からず――濱口梧陵
凡そ人の上に立ちて下の諫を聞かざるものの国を失い家を破らざる者は、古今ともまれなり――徳川家康
花と、面白きと、めづらしきと、これ三つは同じ心なり――世阿弥
心に物なき時は心広く体泰なり――上杉謙信
第6章 日本とは
ジャポネース・ガランチード――ブラジル日系人への言葉
危機管理とは考えられないこと、考えたくないことを考えることである――若泉敬
身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも――吉田松陰
国家は先祖より子孫へ伝え候国家にして――上杉鷹山
この聖地において、私は、あらゆる宗教の根底的な統一性を感得する――トインビー
高き屋に登りて見れば煙立つ――仁徳天皇
神代より 言ひ伝て来らく そらみつ 大和の国は――山上憶良
和を以て貴しと為し、忤ふること無きを宗とせよ――聖徳太子
あとがき
【著者略歴】
廣池 幹堂(ひろいけ もとたか)
昭和25(1950)年、東京都生まれ。東北大学教育学部を卒業後、ロンドン大学教育研究所に留学。麗澤大学助教授、同ワシントン事務所代表、麗澤大学学長等を経て、現在、公益財団法人モラロジー研究所理事長、学校法人廣池学園理事長、一般財団法人麗澤海外開発協会会長、一般社団法人日本道経会名誉会長。廣池学園とモラロジー研究所の創立者・廣池 千九郎は曽祖父。著書に『21世紀をどう生きるか』『世界に誇る日本人――21世紀に伝えたい日本の心』『玲瓏のこころ――歴史に学ぶ叡智』(以上、モラロジー研究所)、編著に『「三方よし」の人間学――廣池 千九郎の教え105選』(PHP研究所)がある。