小さなスーパーの創業物語
杉 一郎 著
四六判 119頁
ISBNコード:978-4-89639-267-8
道経一体の店づくり・人づくりをめざして
働く喜びとは何か。経営の目的とは何か――。
大手との戦いの中、「神様のお手伝いができるスーパー」をめざして全員参加の店づくりを進めてきたスーパーマーケット創業者の半生記。
【主な内容】
序 章 創業前史
心の原風景
憧れの山へ
サラリーマン時代の学び
結婚、そして独立へ
第一章 地域と共に五十年――スーパーマーケット「ダイキョープラザ」の創業
協同組合「大協」の誕生
「大きいものは必ずしも強くない」
「ダイキョープラザ」の設立へ
大渇水から学んだこと
経営理念の浸透
女性中心の店づくり
ダイキョーを守る会
チラシを入れない戦略
第二章 人を育てる――「スーパーバリューグループ」と共に
スーパーマーケットグループの構想
「道徳的な経営」を広めるために
事例(一)公設市場からの転換
事例(二)経営者の覚悟
事例(三)「助ける側」の覚悟
第三章 「道徳経済一体」の経営をめざして
従業員の「親」になる
会社は「社長のもの」ではない
仕入先が一回頭を下げたら
おせっかいな店
心の勉強
モラロジーを学ぶ者として
● 杉一郎語録 ●
神様のお手伝いができるスーパーに
お客様が困っているときは「喜んでいただくチャンス」
お客様が困っていることは何でもしてよい
現場の身になって考えよ
ダイキョーは女性を守る
全員参加の店づくり
起こり得ることを予知する
商品力と徳づくりの応援を
毒を薬に変える
事が起こる前の「前始末」を
まず経営者自身が変わること
成長とは変わることなり
従業員の幸せを祈る
仕入先様なくしてダイキョープラザなし
常に「お客様の目線」で
家族ぐるみの「学び」
万有の因、己にあり
【著者略歴】
杉 一郎(すぎ いちろう)
昭和13年(1938)、福岡県に生まれる。食品卸会社に勤務した後、独立して41年に「杉商店」を創業。49年、テナントとして入っていたスーパーマーケットの倒産を機に協同組合「大協」を設立し、53年、スーパー部門として「ダイキョープラザ」を開店。58年より同業他社に呼びかけて「福岡スーパーマーケットグループ」を組織、のちのスーパーバリューグループの礎を築く。現在、協同組合九州スーパーマーケットグループ理事長、株式会社スーパーバリュー九州本部相談役、株式会社ダイキョープラザ取締役相談役、公益財団法人モラロジー研究所名誉顧問。